空白 2015年09月

黒鞄 3

 サエの紹介でボンの女将の店で親分と会う。この親分はよくサエの働いているカラオケバーに来る常連らしい。西成では有名な口入屋らしい。
「現場はだめよ」
 サエが70歳くらいの親分にきつい口調で言う。
「何ができる?」
「よく分からないのですが?」
「困った奴やなあ」
 昔は相当暴れたような顔が笑う。
「親分、記憶がないの」
「じゃあ仕事できんやろ?」
「自分のこと分からないだけで結構普通の記憶はあるようなの」
「なら明日から顔を出してみな」
と言って2本目のビールをコップに注ぐ。
「三角公園の事務所やね。明日連れてく。何時?」
「きっかり8時だ。それから関係は?」
「腹違いの兄なの」
「それで安心した。わしがもうちこっと若かったらねいちゃんとやりたいからな」
「もうちんぽたたんやろ」




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学生時代に書きためたノートの埃を払って万年筆の文字を打ち直し始めた2作目です。この作品は未完で今回はなんとしても完成したいです。

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