空白 戸惑い 7
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戸惑い 7

 その夜カラオケが済んでからママ連の飲み会に若頭の代理で出席させられた。ママは上機嫌で帰りに他のママにみせるように濃厚なキッスをした。公認でなければ殺されるところだ。帰りの若頭からまた貸付の封筒を預かっている。
「あんた評判悪いよ」
 書類を見ている横で姉さんがちょっかいを入れてくる。余程サエを取られたことが悔しいらしい。とは言ってもサエが男だと言うことはできない。彼女も黙っておれない性分なのだ。
「まあ、サエと同じ部屋でいたらわしでも差し込むわ」
と親分は笑っている。
「若頭の貸付はどうや?」
「どうもITMファイナンスの不良債権でしょうね。道頓堀の一角ですね。金額は3億。これも半年です。どうも隣の雑居ビルが上がらないらしいです。調査をして稟議を早急に上げます」
「どうもメインバンクは早急に債権額を下げたいようやのう。伊藤の案件はやくざ絡みやから素人では無理や。しばらく若頭と付き合うのはええようやな。そやけどやくざに借りだけは作ったらあかんで」
 そう言うとステッキをついて病院に出かける。
「親分病院から帰り道にまたカラオケバーに行ってるみたいや」
「酒はだめ言われてるのじゃなかった?」
「だめよね」
「いい女が入った?」
「番頭が時々来てるみたいやの」
「また番頭か」







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学生時代に書きためたノートの埃を払って万年筆の文字を打ち直し始めた2作目です。この作品は未完で今回はなんとしても完成したいです。

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