空白 戸惑い 10
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戸惑い 10

 またマネージャの車が現れた。事務所から帰る用意をしていた私を乗せて走る。
 サエと何度か入った白壁のホテルだ。
「大変な目にあってるね。妹の強姦ってやっぱり気にするよね」
「耳に入ってるのだな」
「先程までサエと話していたのよ。お祝いを置いて来たわ。子供に係きりで寂しい思いをしてるって抱いてあげてと頼まれた。さあ裸になって蒲団に入って私も欲求不満になっている」
「東田透26歳か」
「あの記者に聞いたのね。彼『白薔薇』に訪ねて来たよ。頭取もいろいろ防波堤を作っているようだけど、一度綻び始めると難しいようだわ。明日の新聞に後任の第2課長を殺したとチンピラが出頭した記事が出るわ。伊藤が指示をしたと証言する」
「そこまでする必要はないのじゃ?」
 カオルは話しながらゆっくり私のものを口に含む。恥ずかしいくらいすぐに反り返る。
「飢えてるね?」
と言ってそれを穴に導く。カオルも相当飢えている。いつもより濡れている。
「それはあなたから目を離そうとしているのよ。検察は私より修司の方が情報を持っていると踏んでいる。修司を消そうとしたのは伊藤じゃなく頭取だと見ている」
「どうして?」
「第2課の女性が連絡簿に記録を残していたのよ。押収物にあったようよ。頭取から今からいつもの部屋に行くようにと指示があったと。あの日修司は『白薔薇』に来てビールを飲んでからエレベーターを上がったと店の子が証言している。
急に予定もなくやってきた修司に私は驚いた。それで店に下りたらあなたの部下が上がってきたのを見て隠れた。彼は手袋をして真っ青な顔をして合鍵でドアを開けてガス栓をひねった」
「逃がしてくれたのか?」
「ええ」





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学生時代に書きためたノートの埃を払って万年筆の文字を打ち直し始めた2作目です。この作品は未完で今回はなんとしても完成したいです。

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