空白 真相 3
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真相 3

 翌朝サエがカオルの伝言を届けてくれた。それでさっそく記者に会うために新聞社の近くの喫茶店で待ち合わせする。最近は貸付の決裁以外は自由に任されている。先日は若頭の道頓堀の案件も実行している。
「忙しいところ呼び出して」
「いえいえ、こちらも確認したいことがあったので」
 記者はいつもより張り切っているように見える。
「実はニュースソースを伏せてこれを記事に載せてほしいのです」
 封筒を渡すとスナップ写真を見て凍り付いている。
「記憶は戻ったのですか?」
「いえ、顔見知りに会ったのです。もちろん中身は知らない話です」
「聞かせてみらっても?」
 小型のカセットに差し込んで30分ほど黙って聞いている。
「これは社長と伊藤と『白薔薇』のママが組んでいた証になりますよ。私に預けてもいいのですか?」
「ええ。その人がこれはあなたが表に出る道筋になると言ってました」
「これは私に推理ですが、社長と伊藤と『白薔薇』のママは一時組んでいたのではないかと。それで頭取の手足だったあなたが何らかの事件に巻き込まれた?」
「憶えていません」
 彼は携帯を取るとキャップを呼び出して5分ほど話す。
「明日発売に載せますよ」
 どうやらカオルは社長と話がまとまらなかったようだ。










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学生時代に書きためたノートの埃を払って万年筆の文字を打ち直し始めた2作目です。この作品は未完で今回はなんとしても完成したいです。

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