空白 真相 6
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真相 6

 小料理屋で記者と待ち合わせすることにした。やはり今日も定位置でやぶ医者が飲んでいる。私は早めに番頭の店を覗いてくると事務所を出た。
「いや前は手柄頂きましたよ」
「どうですか反響は?」
「局長賞ですよ。でも検察に呼ばれてニュースソースを出せと」
と言いながらにこやかにビールを注いでくれる。
「これもオフレコにしてください。実はあれは『白薔薇』のママから渡されたものです」
「まさか?どうして不利な情報を出すのですか?」
「私には記憶がないので分かりませんが、ママが言うのには伊藤が地下に潜って動いていると言うのです。一時あの写真のように3人で密会していたようです。それが社長が暴露する側に回ったので。ママも伊藤に脅されているようでした」
「それなら分かりますがでも話だけでは記事にできません」
「私も居場所がばれたので安心できないのです」
 今度は私が記者にビールを注ぐ。
「私を極秘に地検に会わせてください。記憶喪失と言うのも伝えなければと思うのです。その上で答えられるものは答えます。もちろん今まで内緒にしてきたのはそちらの記事に」
 彼の顔が急に晴れやかになる。
「これから社に戻って対策を立てます。詳しい流れは明日電話します」
と言うなり金を払うのも忘れて飛び出した。








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学生時代に書きためたノートの埃を払って万年筆の文字を打ち直し始めた2作目です。この作品は未完で今回はなんとしても完成したいです。

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