空白 真相 11
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真相 11

 姉さんが朝刊を私の前で拡げる。
「記憶喪失の第2課長が検察に現れると言うのはイサムのことね?」
「ああ」
「イサムは殺されそうになって逃げたとある」
「そうだ。サエに助けてもらった」
「昨日警察が来てやぶ医者の所にイサムの診断書を取りに来た。本当に記憶は戻ってないの?」
「記憶が戻らないほうがいいみたいだ」
 その時あの記者の顔が覗いた。
「先程あのサングラスの男がタイで写真に写っていたと大騒ぎです。これはたまたま別の事件で現地のカメラマンが撮ったものです」
 拡大したものを見せる。
「彼の車ではねられたのですね?元々伊藤が手足で使っていたと言うことを聞いていますが?」
「襲ったのは彼です」
「ところがこの写真を見てください。これは他社の記者が撮った写真です。『白薔薇』のママがこの黒塗りの車に乗った時の写真です。助手席にいるのはあの男でしょ?」
「これはいつの写真ですか?」
「伊藤が行方不明になった頃です。検察では伊藤と社長と『白薔薇』のママは組んでいたとみています。それならこれは伊藤に会うのに車の迎えが来たと言うことになります。彼女は今日検察に呼ばれています」
 カオルが向かった先は頭取の別荘である。この混同はカオルが意識して作った罠にはまっている。







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学生時代に書きためたノートの埃を払って万年筆の文字を打ち直し始めた2作目です。この作品は未完で今回はなんとしても完成したいです。

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