空白  黒鞄 6
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黒鞄 6

「親分が娘と仲良くやっていると言ってたけど?」
 今日は初めての休日でサエと久しぶりに下の喫茶店でモーニングを食べる。
「気になる?」
「うちは妹よ。それより親分が言うのには彼女は後妻の子だって。元々親分の店のホステスだったらしいよ。兄は腹違いで何度か刑務所を行き来していて今は飛田の近くで組事務所を張っているようよ。なかなかの悪で評判よ」
 ボンは休みがないのかやはりリヤカーを表に留めて入ってくる。
「調べてきた」
 そう言って黒鞄に入っていた鍵をテーブルに置く。
「これはマンションの鍵じゃなくて、銀行の貸金庫の鍵だそうだよ。コピーは難しいらしい」
「どこの銀行かしら?」
「警察に行って手配写真を見て来たけどイサムの写真は出てなかった」
 ボンは頼まれたことを先に言ってしまいたいそうだ。
「ただ刑事が関東の組の者が人と探しに来ているということを言っていた。関西の組との出入れの噂も流れていると言ってた」
「それ気になる」
「救急病院にも探しにきたみたい」
「それよそれ!」
「やくざに追われているのか?」
 どうもやくざ者のようだ。
「でも刺青はないよ。当分髭だね」







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学生時代に書きためたノートの埃を払って万年筆の文字を打ち直し始めた2作目です。この作品は未完で今回はなんとしても完成したいです。

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