空白 新しい道 7
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新しい道 7

 久しぶりの休みで朝からユイを寝かせてサエと布団に潜りこんでお互い3度も出し続けた。サエは涙を出して抱かれている。欲求不満だったのだろう。すやすや寝ているサエの横で第1課長から連絡のあった頭取の国会答弁をテレビで見る。野党の議員が新聞に書いてあることを発言しているが、頭取は表情も変えず虚空を見ている。
「伊藤をITMファイナンスに送ったのはあなたですね?」
「送ったのではなく紹介しました」
「不良債権を銀行からITMファイナンスに斡旋した?」
「そこまで私はタッチしていません」
「銀行内のITMファイナンスの負債については?」
「他行の負債と比べてまだ当行は少ないと言えます。それに単独メインではありません」
 この追求では無理だ。総理が隣の官房長官と何か話している。やはり頭取の予定通りの道筋なのだろうか。だが余裕のある顔に見えるがずいぶん痩せたなと思う。
「これは下賤な噂ですが、ある週刊誌にITMファイナンスの社長と同じように『白薔薇』のママいえ男と寝ている映像があるらしいですね?」
 まさかカオルが情報を流した?急に頭取は厳しい顔になって横を向いてしまった。
「世の中では私達は下賤なのね?」
 いつの間にか起きていたサエが哀しそうに言う。
「人はいろいろだ。サエもカオルも好きだ。昼から暖かくなったしユイを連れて動物公園でも行くか?」
「だったら晩飯はフミコ夫婦とここで鍋でもしない?」
 私はやはり目を覚ましたユイを抱き上げる。ユイには父と母に見えているのだろう。にこにこ笑っている。
「アヤの墓を頼んでいる」
 いずれユイに打ち明けて3人同じ墓に入ろうと言っている。








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学生時代に書きためたノートの埃を払って万年筆の文字を打ち直し始めた2作目です。この作品は未完で今回はなんとしても完成したいです。

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