空白 新しい道 8
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新しい道 8

 親分の息子の組長の物件を見た足で朝連絡のあった記者と会う。彼の『白薔薇』のママの連載は好評なようだ。彼とは持ちつ持たれつの関係だ。それにカオルを愛情を持って見つめてくれている。
「東京に行ってきたんだが」
「頭取の国会答弁を見ましたよ。ずいぶん疲れていたようですが?」
「どうも会長と揉めているようですよ。それに頭取とママの映像があると噂です」
「それはどこから出ているのでしょうか?」
「もちろん私の担当事件ですから調べましたよ。これはブラックジャーナル誌が流しています」
と言ってその記事を出してきて見せる。
「ここは元々会長が頭取時代に使っていた雑誌です。少し話を聞いてみたのですが、情報元は『白薔薇』のママらしい」
 やはり。カオルは危険な綱渡りをしている。
「その記者は頭取よりもっと凄い映像があると言っているんです。もちろんまだそれを手元にはしてませんが」
 私の持っている黒鞄に鍵がある。USBを見ているうちにそういう結論にたどり着いた。カオルは黙っているが私がその鍵を持っていると思っている。
「それより東京にいて『白薔薇』のママに一度も会えなかった。マネージャーも口を濁している。ホステスにも聞いてみたが、どうも店にもいないようだと。嫌な予感がする」
 頭取が軟禁したのか?
「実は私のUSBは検察に渡したものではなくもう一つあります。これが銀行の会長の手元にあります。会長とは私から話してみますが、一度取材をしてもらえませんか?」
「そんなことをしても?」
「ママが危ないのです」
 いつまでも隠れていてはカオルを守れないと東京に出かける用意をしている。






 







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学生時代に書きためたノートの埃を払って万年筆の文字を打ち直し始めた2作目です。この作品は未完で今回はなんとしても完成したいです。

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