空白 模索 6
FC2ブログ

模索 6

 男女入れ替えのまま彼を抱いた。いつの間に眠ってしまったのか朝になるとすでに女に戻ったカオルが髪を拭きながら浴槽から上がってくる。内線がかかってきて外の電話を繋ぐ。
「今は手が空いたかな?」
「さすがに朝まではやってない」
 探偵からだ。
「横浜の組からママの捜索の指示が出た。しばらく出ないことだ。そちらも要注意だ。ホテルの救出は当日現れた頭取の仕業と考えているようだ。今朝頭取の赤坂のホテルに組員が張り付いている。それと頭取の鎌倉の別荘に家宅捜査が入っている」
「マネージャに連絡して警察に出かけて捜索願を取り下げてもらってくれ。あのホテルの名前を告げて部屋番号も言ってここに監禁されてたと。やくざが頭取の脅しのためにやった」
「そこまで言っていいのか?」
「作戦変更なんだ」
 電話を切るとカオルが反り立ったものを裸の背中に押し付けてくる。どうもたまったものが抜け切れていないようだ。
「すいません。第1課長いませんか?新堂です」
「はい私です」
「会長に検察の上部と私をセッティングをお願いしたいのです」
「どうする気なのですか?」
「双方にとって程よいところを提案したいのです。当然それは銀行のメリットになります」
「話してみます。返事はどこに?」
「探偵の携帯にお願いします」
 電話を切ったのと同時に背中にどろりとした生暖かいものが飛び散った。














スポンサーサイト

コメント

非公開コメント

プロフィール

FC2USER015477MKZ

Author:FC2USER015477MKZ
学生時代に書きためたノートの埃を払って万年筆の文字を打ち直し始めた2作目です。この作品は未完で今回はなんとしても完成したいです。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
プロフィール

FC2USER015477MKZ

Author:FC2USER015477MKZ
学生時代に書きためたノートの埃を払って万年筆の文字を打ち直し始めた2作目です。この作品は未完で今回はなんとしても完成したいです。

検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR