空白 模索 11
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模索 11

「サエをたっぷり抱いたよ」
 朝サエの電話にカオルが出た。
「頭取と会った。会長の話勧めるよ」
「ええ、頭取とは妙な愛情が湧いているのよ。でも欲求不満は修司が責任を取るのよ。ちいママとしっかりやった?」
 カオルの指図でちいママが夜に押しかけてきてもうへとへとになっている。
 下の喫茶店から編集長の外線が入る。もう下に来たようだ。
「どうでしたか?」
 編集長がコーヒーを手にのんびりと話しかけてくる。朝一番に探偵からこの編集長の調査を貰っている。どうやら今は政財界のブラックジャーナルの編集長らしい。そのきっかけは総理の秘密を暴露したことから始まっている。余程冷たい仕打ちを受けたのだろう。
「夢のようなポジションではなく、もう少し実体のあるものを用意せてもらえば引退は考えていますよ」
「でしょうね。たとえば日本の金融再編成の有識者・・・」
「さすがに頭が切れる。引き際としてはきれいですね。Nは近く禅譲の予定です。それは追及を受けている反対派閥ではなく身内に近い派閥です。それで頭取にはもう少し資金を応援いただきたいと。もちろんNにではなくその後継者にです」
「そのためにはしばらく時間が入りますよ」
「そのために私は他派閥の今回の合併疑惑を書きます。Nはそれで合併をしばらく見合わせてもらいます」
「分かりました」
「へえ凄い美人がロビーから出て来ましたよ」
 それは化粧を直したちいママだ。
「男かもしれませんよ」







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学生時代に書きためたノートの埃を払って万年筆の文字を打ち直し始めた2作目です。この作品は未完で今回はなんとしても完成したいです。

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