空白 記憶 6
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記憶 6

 一日中カオルの部屋で自分の作ったUSBを隈なく見ている。イサムであった時見ていたのとまた見えるものが違う。頭取とは頭で考えてていたのと違ってよく二人で飲んでいたようだ。USBでは第2総務課長からのファイルしかないが、入行した時の本店営業本部長で仕えたのが始まりだった。
「今に金融界も自由化の波が押し寄せる」
 それが口癖だった。
 その頃から金融ブローカー上がりの伊藤が頭取に色々な案件を持ち込んでいた。どちらか言うと表の私と裏の伊藤であったようだ。私が裏の伊藤の仕事を引き継ぐようになって逆に頭取とは疎遠になったようだ。
「あのなあ。俺たちは立場が似ている。あまりにも知りすぎている」
とこの頃唯一気の置けない飲み友達が総理の私設秘書だった。この言葉は彼は酔うといつも口にした。今はよく理解できる。彼も私設秘書を外され。私は殺されるところまで行った。でも今でも不思議なのはカオルに恋した自分だ。伊藤から当然男だと知らされていたし、頭取との行為も密かに知らされていた。
「何考えているの?」
 いつの間のか衣装を脱いだカオルがシャワーを浴びて全裸で立っている。最近は11時のショーが終わるとちいママに任せて上がる。私はメモ用紙にペンを走らせる。
「どうして二人の関係が始まったのか?」
「やっぱり」
 カオルは冷蔵庫から冷えた小瓶を出してきてテーブルに置いて自分も飲み始める。
「あの頃はね。私も頭取からも警戒されていた。伊藤のスパイと思われていた。私の立場も伊藤と頭取の真ん中で危うかったの。それで修司を味方に付けようと。馬鹿ね。ミイラ取りがミイラになったんだもの。私ってどちらかと言うと食べるために女になったタイプだと思っていた。ほら修司に触れるとこんなになる」
 見事に大きなカオルのものが反りかえっている。
「では頭取は?」
「伊藤が池袋のマンションを盗撮して係長から報告させた」
「なぜ?」
「伊藤は頭取を脅す必要があったのよ」







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学生時代に書きためたノートの埃を払って万年筆の文字を打ち直し始めた2作目です。この作品は未完で今回はなんとしても完成したいです。

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