空白 記憶 8
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記憶 8

「サエと会ってからに?」
「いやすぐに戻ってくる。動物園に3人で行こうと言っていたと伝えて」
「記憶が戻ったの?」
「いや、サエの約束をメモしていたんだ」
 探偵と翌朝一番に新幹線祈り、昼には私設秘書の用意した赤坂のホテルに入った。廊下に5人ほどのボディガードが並んでいる。鞄の中身と服装検査を受けて部屋の中に入る。入口で私設秘書が苦笑いをしながら招いてくれる。
「久しぶりだ。記憶が戻ったらしいね?」
「ええ。鮮明に。でも手前の記憶をまた失ってしまいました」
「そうか。記憶は鮮明か」
 鞄の中から2日かけて再現したピーナッツの記録とスケジュールを重ねて作った。それを私設秘書が受け取って総理のスケジュール表と合わせている。無言の1時間が過ぎて、
「一致しますね」
「そうか」
「いい加減腹をくくってください。これ以上足掻くと総理経験者として君臨できませんよ」
 私設秘書が強い口調で言う。
「分かった。分かったと頭取に伝えてくれ」
「分かりました」
と手帳をテーブルに戻す。
「白髪が増えましたね?」
「ああ、カオルにもよろしく伝えてくれ。いい思い出だ」
 カオルは総理にも抱かれていた!?





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学生時代に書きためたノートの埃を払って万年筆の文字を打ち直し始めた2作目です。この作品は未完で今回はなんとしても完成したいです。

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