空白 初恋 4
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初恋 4

 サエの店の奥の倉庫も借りることとして、作業場を後ろに持って行く。それで昨夜は仕事が終わってから夜の12時まで荷物の整理をしていた。その合間にパソコンを開いて月次売り上げを見ていたが、もう始めた頃の3倍になっている。もちろんカオルの店からの仕事が半分を占めるが、店頭での販売も増えている。
 久しぶりに朝サエを抱いて記憶は戻らないがサエを実感している。
 昼から若頭の不動産を当時の1.5倍で引き取る。どうもやっさん曰くこれが姉さんの遺産相続となり、組からは完全に足を洗うようだ。代貸がそのまま組を引き継ぐらしいが、本部での位置はナンバー2から10位外に落ちるということだ。経済やくざで名を成したが、その頭脳がなくなれば組を維持するのは難しいだろう。若頭の彼女もスナックを閉めたという。
「どうや、落ち着いたかい?」
 やぶ医者がビールを注いでくれる。
「そろそろ一緒にならないのですか?」
「今度娘さんが結婚したら一緒に暮らそうと言っている」
「おめでとうございます」
「ところでサエから話があった?」
「いえ」
「陰茎切除の件だ」
「そんなこと考えてるのですか?私はサエのものが好きです。大反対ですどうしてですか?」
「医者としても進めない。どうもユイちゃんのことで悩んでいるのだろうね。体も娘に相応しい女を求めているのだよ。君が賛成しないとダメだと言ってある」
「助かります」
「じっくり話し合うんだ」





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学生時代に書きためたノートの埃を払って万年筆の文字を打ち直し始めた2作目です。この作品は未完で今回はなんとしても完成したいです。

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