空白 初恋 10
FC2ブログ

初恋 10

 翌日に探偵に福岡に走ってもらった。週刊誌も翌々日に出た。私はカオルに電話を入れた。           
「頭取はいる?」
「今部屋でビールを飲んでいるわ。替わるわね」
 どうやらカオルは東京に戻っているようだ。
「横浜の組長の弟から脅しの電話なかったですか?」
「いや」
「週刊誌を見なかったですか?」
「あんなものは読まん」
 どうもあの記事は脅しにならなかったようだ。なら敢えて知らせる必要もない。あの記事を見て動くのは?総理の線まで彼は知らない。脅しは空振りか。
 夕方探偵から電話が入った。
「フリーのライターに会ったが、ホテルの喫茶店で会ったとしか。それで今人相書きを持って周辺を聞き込みしている。警察も動いているようだ」
「どうして?」
「若頭の犯人と見ているのだろう。頭取への恐喝だとは思っていない。警察が絡むとまたITM事件は再炎上だな」
「それも困るな」
「今応援してもらっている探偵仲間からやくざらしい男達がいるホテルの部屋があると情報が入った。取り敢えず現場を確かめてみる。それからどうするか考えておいてくれ」
 頭取が金を出すとは思えない。情報があったら消す方に動くだろう。どうすべきか。






スポンサーサイト

コメント

非公開コメント

プロフィール

FC2USER015477MKZ

Author:FC2USER015477MKZ
学生時代に書きためたノートの埃を払って万年筆の文字を打ち直し始めた2作目です。この作品は未完で今回はなんとしても完成したいです。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
プロフィール

FC2USER015477MKZ

Author:FC2USER015477MKZ
学生時代に書きためたノートの埃を払って万年筆の文字を打ち直し始めた2作目です。この作品は未完で今回はなんとしても完成したいです。

検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR