空白 初恋 11
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初恋 11

 サエとユイを連れて黒髪の女アヤ、つまりユイの母親の墓参りに行く。ユイを引き取ってから初めてだ。サエが是非とも行きたいと昼から出かけた。サエはどこかの時点でユイに母の話をすべきだと考えている。竿を切らないと決めたのでなお一層思い込んでいる。こういう夫婦もあっていいのだろうと私は考えている。
 最近はカオルから携帯を持たされている。4時過ぎに寿司屋に入る。ユイはわさび抜きの卵焼きが好物だ。もうはい回ることもできるようになった。サエは私似だというが不思議だが顔がサエに似てきているように思う。
「今いいか?」
 探偵の声だ。
「テレビがつけられるか?6チャンネルだ」
 横で聞いていたサエがチャンネルを変えてもらう。
「昨夜死体で発見された。いや発見したのは俺だが。今まで足止めをされてた」
 テレビにはビジネスホテルの建物が映っていて、横浜の組長の弟の顔写真が映し出された。
「ピストルを銜えた自殺ということになっているが」
 確かにアナウンサーが自殺だと説明している。
「だが警視庁の刑事は他殺と見ている。でも荒立てる気はない。おそらく若頭のヒットマンだと見ているな」
「と言うことは仲間に殺された?」
「武闘派は今は頭取の援助で不良債権を整理してもらっているのさ。頭取は合併ばかりではなく不良債権の整理にも力を持っている。やはり金融の黒幕になったさ」
「無言の圧力か」




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学生時代に書きためたノートの埃を払って万年筆の文字を打ち直し始めた2作目です。この作品は未完で今回はなんとしても完成したいです。

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