空白 ねじれ 1
FC2ブログ

ねじれ 1

「どうした?」
 私設秘書いや今は元のブラックジャーナルの編集長だ。急にカオルから携帯があって外の居酒屋で会う。
「横浜の組長の弟が殺されたのは知ってるな?」
「大阪の若頭を殺した武闘派だというが?」
「その通りだ。今この組が力を伸ばしている。そうするとITMで抱えた負債が重たい。今総理は禅譲に失敗して院政が出来ないところに来てしまった。これは欲を掻きすぎたのだ。さすがに私もこの整理は請け負えない」
「会長が派閥の候補と組んでITM事件の再燃だよ。地検は今回は政治資金に絞っている」
「だが決定的な証拠は出ない」
 会長に渡したメモはほんの1部だ。本物は私の手にもない。まだ貸金庫に眠っている。
「武闘派には情報がないだろう?」
「それが武闘派の幹部が頭取と会長に二股をかけた。彼の手元に弟が伊藤を拷問にかけた時のテープがあった」
「中身は?」
「分からない。その一部が会長にも流れた。頭取は対応しなかったのでそちらと交渉になったようだ」
「だが伊藤は総理と頭取との深い関係は知らなかったはずだ」
「そこが分からない」
 頭取はこの辺りで引こうとしている。だが今度は総理が引きに引けなくなって頭取を引っ張っているようだ。と言うことは私のITM事件も終わらないということだ。
「双方から攻められる恐れが出てきた。資金はこちらからも出すから連携しよう」
 しばらくカオルから情報を取るしかない。







スポンサーサイト

コメント

非公開コメント

プロフィール

FC2USER015477MKZ

Author:FC2USER015477MKZ
学生時代に書きためたノートの埃を払って万年筆の文字を打ち直し始めた2作目です。この作品は未完で今回はなんとしても完成したいです。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
プロフィール

FC2USER015477MKZ

Author:FC2USER015477MKZ
学生時代に書きためたノートの埃を払って万年筆の文字を打ち直し始めた2作目です。この作品は未完で今回はなんとしても完成したいです。

検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR