空白 糸口 1
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糸口 1

 日曜日ボンとモーニングを食べる。サエは今日も押し黙って隣の席でサンドイッチを抓んでいる。一緒に食べに来るまでにはなったが、相変わらず機嫌が悪い。
「あの関東のやくざ店に来たんだ」
「あの女将の店?」
「いや、親父のしている本店の立ち飲み屋だよ」
「学校から帰ってきたら手伝っている。ビールの入れ替えや皿洗いだけど」
「ここの親父は息子を丁稚としてか思っていない」
 サエが独り言のように言う。
「やはりイサムを探してると思う」
「何か話していたの?」
「どうも関東対関西ではないらしい。関西のやくざにも頼んでいるようだ。この通りの奥の組にも挨拶に出かけたようだった」
 姉さんの兄貴のところだと思った。
「あのトンネルの前で車にはねられた男と言っていた。はねたと言っているのははねた側の人間だと思う。大きな病院はすべて回ったようだ。親父に小さな病院を聞いていた」
「それでやぶ医者のこと言ったの?」
「いや。親父は係りたくないタイプだから言わない」
「やくざの抗争?」
「そのやくざも頼まれ仕事のような口ぶりだった」








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学生時代に書きためたノートの埃を払って万年筆の文字を打ち直し始めた2作目です。この作品は未完で今回はなんとしても完成したいです。

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