空白 ねじれ 2
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ねじれ 2

 急遽カオルが大阪に出てくるので彼女の部屋で夕食を共にすることになった。サエは泊まってきてもいいよと送り出してくれた。その間もう一度自分のUSBを何度も見直してみた。それから記者から伊藤の年譜を送って貰って見比べている。これだけでは伊藤が総理と頭取の関係を知るのはあのビデオしかない。
「あのビデオは元々伊藤が私に内緒でつけた」
 いつに間にかカオルがビールを持って背中から顔を出している。
「それを見つけた時伊藤を呼びつけた。その時入っていた映像は頭取と私の絡みばかりだった。総理の映像は伊藤から取り上げてから位置を変えて私が付けたのよ。それは頭取が怖かったから」
「総理の映像はまったく伊藤は知らないのだな?」
「ええ、その頃は修司と出来てしまっていつ頭取にばれるかと怯えていた。それでその映像を修司に預けた。それが貸金庫に入っているのよ」
「だが横浜の組長の弟は伊藤から総理と頭取の関係を聞いているようだ」
「それで私も頭取から調べるように言われた。会長にも会ってみたんだけど誰も見たものがいないというのよ。それで逆に頭取が修司が渡したのではないかと疑っている」
「貸金庫は開けられてない。あの中にピーナッツの記録も入っている」
「それは私も言った。どう見ても修司か私設秘書しか考えられないのよ」
「どうして私設秘書が出てくる?」
「だって修司が書きとめた記録なら同じ立場の彼も付けていたのではと」
「渡した側の記録と貰った側の記録だな」
「これは総理の話だけど、私設秘書は伊藤と関係があったから切ったのだというのよ」
 私は閃くように探偵に携帯を入れて調査を頼んだ。これは落とし穴だ。





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学生時代に書きためたノートの埃を払って万年筆の文字を打ち直し始めた2作目です。この作品は未完で今回はなんとしても完成したいです。

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