空白 起承転結11

起承転結11

 カオルに泊まるのをせがまれたが、どうしてかサエに会いたくなって新幹線に乗った。新大阪からタクシーに乗ってサエの店に乗りつける。「少し遅くなるが夕食を食べよう」と連絡を入れた。
 8時過ぎに店の前につく。まだ1階も2階も赤々と光が灯っている。ちょうど2階のカーテンが引かれドアを開けるとサエがユイをベビーカーに乗せて立っている。
「遅くなったな」
「いつももっと遅いから。ユイはもう済ませて眠っている。時々寄る店でもいい?」
 サエが路地に入って小さな店に寄る。
「この壁の商品は?」
「ここで展示してもらっているの」
 奥のテーブルに店の従業員がいつの間にか2人座っている。
「隣に来てもらったら?支払いは持つよ」
「いいの?一度主人に会わせてと言われてたの」
 サエが嬉しそうだ。
「社長いつもイサムさんの噂ばっかりなんですよ」
 古い馴染の子が話す。
「こちらはカオルさんの店にいた子よ」
「向こうでは指名のかからないナンバーワンでした。ここに来て幸せです」
「私もイサムさんのような彼氏が欲しい」
 二人ともニューハーフだ。でも普通の女の子のように見える。
「もう一人研修生で入ってもらう予定なの」
「それじゃ今のところじゃ狭いだろ?」
「店はそのまま仕事場にして売り場を表通りにと考えてる」
「それはこちらで探そう」










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学生時代に書きためたノートの埃を払って万年筆の文字を打ち直し始めた2作目です。この作品は未完で今回はなんとしても完成したいです。

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