空白 衝突6
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衝突6

 朝刊のどの1面も野党連合内閣の写真ばかりだ。反主流派のボスは幹事長のポストに収まった。週刊誌もどこも主役は新内閣だ。だがあの記者は律儀にも2面に載せてくれた。どうも彼はカオルに恋しているようだ。
「さっそく抗議が入った」
 その記者だ。
「それはどこから?」
「反主流派の秘書だと言っていた。名前は・・・」
「それは総理の秘書だ。ありがとう」
 今日は会長と新総理歓迎会に出かける予定だ。そこで別室で会談をする。総理も資金主に会わないわけにはいかない。会長にはボディガードが2人ついている。スーツに着替えた私はホテルの広間から会長と別室に入る。別室にも3人のボディガードが立っている。
「忙しいところ悪いね。用件は彼が伝える」
 私は黙ってあの雑誌を開いて写真をテーブルに5枚並べる。これは探偵が送ってきたマネージャーの写真だ。一つは反主流派のボスの部屋に入るところ。それから警備会社に入るところ。これでさすがに総理にもマネージャーが狗だと分かったようだ。
「彼を第1秘書から外してください」
「どこまで関与?」
「この誘拐事件にも関与してます」
「分かった」
 もう会長は立ち上がっている。
「カオルではできない芸当だな」
「カオルに何かあったら会長も首を洗って貰いますよ」




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学生時代に書きためたノートの埃を払って万年筆の文字を打ち直し始めた2作目です。この作品は未完で今回はなんとしても完成したいです。

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