空白 反撃2
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反撃2

 カオルに引き止められたが、会長に報告だけ済ませてサエの元に帰ることにした。会長はあれから赤坂のホテルに泊まっている。同じホテルに宿敵が泊まっているのも面白い。
「もう帰るのか?」
 部屋に入ると私設秘書が部屋を出ていく。
「カオルとは引継ぎを済ませました」
「だがまだ動けないから続けてくれないか?」
「後は向こうの出かた待ちなんでしょう?それよりカオルの父親なのですね?」
「そんな話をしたか。余程君に心を許しているのだな」
 会長は立ち上げって背広の内ポケットから写真を出してくる。無造作に私の前に置く。それほど若くない会長が胡坐を組んでその後ろに娘のような女性が肩に手をかけている。膝にいるのは坊主頭のカオルだ。
「儂の女房の料亭で仲居をしていた。もうこの歳で子供など生まれんと思ってたが」
「カオルのお母さんは?」
「5年前に病気で亡くなった。それで上京してきた息子が娘に変わってしまっていた。それで当時儂の部下だった伊藤に預けた。前の女房はもう亡くなったが、それに3人の息子がいる。子供を生ませた女が彼女を入れて5人もいる。その中で儂の後を継げるのはカオルだけだよ」
「まさかカオルともやった?」
「そう言いふらしているそうだ。親子なのを知っているは番頭と君だけだ。儂は息子を抱くほど畜生じゃないぞ。だが困ったことだわ。君が面倒見てくれると思ってたんやがな」
「・・・」
「サエと言う子も男だそうだな?愛せるのか?」
「女男と言う垣根が取れてしまったのですよ」







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学生時代に書きためたノートの埃を払って万年筆の文字を打ち直し始めた2作目です。この作品は未完で今回はなんとしても完成したいです。

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