空白 足掻き2

足掻き2

 翌日の昼過ぎに東京の病院の個室に飛び込んだ、入口にボディガードが3人付いている。ドアを開けてもらうと番頭とカオルが座っている。
「どうなんだ?」
「まだ意識が戻らない。緊急の手術は終わったのだけど」
 番頭がカオルの顔を見て席を外す。
「警察は出会いがしらって言ってたけど、あれはプロに仕事だわ。ダンプの盗難だなんて。運転手はぶつかる前に飛び降りて行方不明」
「フィクサーの?」
「分からない。私どうしたらいい?」
「今夜には警備会社の会長に会う」
 新幹線の中で彼と連絡を取った。あの感じでは彼が仕組んだとは思えない。
「会長の家族は?」
「昨晩大変だったの。もう後釜争いでちょっと可哀そうだと思ったわ。今日は誰も来ない」
「医者は?」
「意識が戻らないかもって」
「とにかく誰が狙ったかを探そう。今のところ一番怪しいのはフィクサーだ。ここに当たってみるしかないだろう。カオルは少し寝る方がいい」
 どうも辞めるというのが先に伸びそうだ。
「それに探偵にもう一度事故を調べさせよう。これももう指示は出している」
「ご免ね。初めての家族旅行だったのにね」



スポンサーサイト

コメント

非公開コメント

プロフィール

FC2USER015477MKZ

Author:FC2USER015477MKZ
学生時代に書きためたノートの埃を払って万年筆の文字を打ち直し始めた2作目です。この作品は未完で今回はなんとしても完成したいです。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
プロフィール

FC2USER015477MKZ

Author:FC2USER015477MKZ
学生時代に書きためたノートの埃を払って万年筆の文字を打ち直し始めた2作目です。この作品は未完で今回はなんとしても完成したいです。

検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR