空白 足掻き13
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足掻き13

 衆院選が始まった。私はカオルと銀行の応接室にいる。副頭取が直々に銀行員の指示をしている。フィクサーも甲府から出てきている。元頭取は部屋の端でテレビを見ている。今日で赤坂は終わるのだ。上場会社の社長も向こう側に座っている。
「書類に不備はないですね?」
と言い副頭取が資金の振り込みを行う。それを合図に購入側は立ち上がって部屋を出て行く。
「頭取と会長は?」
 元頭取が振り返って副頭取に声をかける。
「すでに辞表を預かっています。会長をお願いしますよ」
 院政を敷く準備が整ったらしい。
「勝ったな」
 テレビに元総理が側に座り新総理に握手している。与党に大差をつける結果になった。政権が代わる。元幹事長の新党は大半が議席を失って第5党まで落ちた。ここも院政が敷かれた。
 カオルと私は肩から力が抜けてマネージャーの車に乗って、そのまま八重洲に行き地下の寿司屋に座る。
「帰るの?」
「乾杯だ。泣きべそをかくな」
「明日にならない?」
「永遠の別れじゃないんだ」
「でももう出て来ないでしょ?顔に書いてある」
 赤坂が終わったらカオルの仕事から手を引いてサエの仕事を手伝うと話している。寿司屋のカウンターに番頭が掛けていて、外に若い衆が2人立っている。ここでカオルと道が分かれる。
 長い空白の時間が終わる。






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学生時代に書きためたノートの埃を払って万年筆の文字を打ち直し始めた2作目です。この作品は未完で今回はなんとしても完成したいです。

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