空白 新しい一歩 8
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新しい一歩 8

 翌朝、サエが新聞を買ってくる。
 昨日のミナミの発砲騒ぎが記事になっている。だが発砲した3人組は姿を消したらしく警察が捜査中とある。また撃たれたという人物も姿を消したとある。サエが傷口を押さえてタクシーで走ったのだ。事務所に休みを伝えるのと新聞記者の名刺を渡して簡単に昨日の話をしてここに来るように頼んだ。
 夕方やっさんと記者がやってきた。
「えらい目にあったな」
 やっさんも手に新聞を丸めて持っている。
「今朝チンピラが拳銃を持って自首して来ましたよ。関西のやくざと言うことですが、喧嘩と言うことになっています。だが屋台の親父に会って来たんですが、この写真の男を見つけたと連絡したようです。もちろん警察にはオフレコです」
 記者が髭のない私の写真を出す。
「若頭に聞いたんやが、この組は関東系や。関西系にはこの写真は回ってないそうや」
「これもあの屋台の親父に聞いたのですが、騒ぎに後サングラスの男が訪ねて来たそうです。しばらくミナミは鬼門ですよ。それとこれは頼まれていた『白薔薇』のママの写真です」
「ええ女やなあ」
「男ですよ」
 サエどことなく似ているが表情が冷たくて背が高そうだ。
「東京の記者に聞いてみたのですが、今はこのママと伊藤は男女の関係ではないようです。パトロンは分からないということです。それに伊藤は近々にITMファイナンスで背任になると噂で先にその記事を出すことになります。ただ大株主のS銀行がもう一つ乗り気ではないのです」






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学生時代に書きためたノートの埃を払って万年筆の文字を打ち直し始めた2作目です。この作品は未完で今回はなんとしても完成したいです。

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