空白  登場 8
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登場 8

「カオルはもう一度殺せって命令された訳?」
「カオルって覚えてくれたんだ。頭取も私も実は伊藤にずっと騙されていたの。確かに頭取はあなたを殺そうとした。それは事実。軟禁を頼まれたけど殺すとは思っていかった」
「憶えていないが事実だと思うよ」
「伊藤はあなたと組んだと脅していたのよ」
「私が持って逃げたものは?」
「始めはあのビデオには私とあなた、私と頭取が裸で絡む映像を想像した。それだけで十分脅迫の材料だと思った。でも伊藤はビデオの中に私と絡む総理を発見した」
「総理と寝たのか?」
「私の持ち主は頭取だから」
「伊藤は総理の名前を出してビデオで脅してきたけれど、彼は修司を確保できないでいた。ようやく私も頭取も伊藤の手にビデオが渡っていないと確信した。それに伊藤は知らないことがあるの。実は修司が持ち出したものはビデオだけでなく頭取と総理の裏通帳だったの」
「そこまで話していいのか?」
「あなたが記憶を失ったのは事実だし、おそらく持っているなら今度はあなたが条件を示せばいい。それは私と頭取が話して決めた。もちろん時間はたっぷりある。頭取はそれまでに伊藤を葬るはずだわ」
「伊藤の手元には何もないということだな」
 いつの間にかカーテンの中に消えようとしている。
「そう、サエに会ったわ。彼女私と同じだよね」







 
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学生時代に書きためたノートの埃を払って万年筆の文字を打ち直し始めた2作目です。この作品は未完で今回はなんとしても完成したいです。

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